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第88話
それから少し日は経って俺と八神は家に帰ることになった。
「もう痛くない?」
「痛くねえよ」
鳥居が出してくれた車に乗って家に帰る。八神の家の汚してしまったところは、全部トラが片してくれていたらしい。
「じゃあ、帰ってもまだ安静にしててくださいね」
「ああ。」
「八神くん、よろしくね」
「うん!鳥居さんありがとうございました!」
車を降りてマンションに入りエレベーターで上に上がる。
「安静に、しなあかんって」
「……できねえけどな」
「なんで…?」
「お前を抱きたい気分だから」
「〜っ!でも、でもさ、傷開いたら…」
「大丈夫だ」
困ったみたいに笑った八神。エレベーターの扉が開いた。部屋に入ってドアを閉め、すぐに八神にキスをした。全てが終わったわけじゃねえけど、一応は落ち着いた。そのせいでか我慢ができなくて自制が効かない。
「ま、って、こんなとこで…っ」
八神の服の裾から手を差し入れる。俺を涙目で見上げてダメだと止めてくる八神。それならと靴を脱がせて急いでリビングに連れてきた。
「なんで、そんな焦ってんのっ」
「そういうわけじゃねえよ」
「あ、あっぅ…っ」
軽く首をもたげてた八神のそこ。服の上から触ると甘い声を出して反応した。
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