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第89話
琴音の中に熱を埋める。
「は、はぁ、っ…はぁ…」
「まだ、いけるか」
「や、大和、傷がっ」
「いい、大丈夫だから」
「あか、んってばぁ…っ、せめて、俺が、上なるからっ」
そう言って俺の胸に手を置いて「な?」と言ってくる。動きを止めて琴音の腕を持ち、起こすと当たるところが変わったようで「ひぁっ」とまた甘い声を出す。
「あ、あかん、かも…気持ちよ、すぎて…っ」
「ほら、動け」
「あ、あっ!」
軽く突き上げると震える琴音の体。俺の腹には傷があってか怖がって置けないからと、胸に手を置いてゆっくりと自分で抽送を繰り返した。
「は、はぁ…あ、あかんっ、深いぃっ」
「っ、く…そっ」
「無理、無理っ、大和、あかん…イって、まうっ」
「ああ、イけ」
「ふ、ぁ、ぁああ!!」
背中を反ってイった琴音。
もう何度目かわからないが琴音から出た精液はもう透明に近かった。
「ぁ、あ、ぅ…」
痙攣が止まらないらしく、ズルリと中からモノを抜き寝転ばしてやっても震えてる。内股に触れるとやたらと敏感になってるらしくて甘い声をあげた。
「あか、あかんっ、あかんって、」
「足りねえか?」
「ち、が、ぁああ!」
さっきまで自分のモノが入っていたそこに指を挿入する、性器の裏側、そこにある痼りを軽く撫でたり押したりしてやるとダラダラと琴音のモノから溢れでてくる精液。、
「いや、いややっ、苦しっ、も、やめっ…!大和、大和ぉっ」
体を捻って何とか快感を紛らわそうとしてるが、そう上手くはいかないようだ。ガクガク震えて俺の腕を掴み首を左右に振る。
「し、死ぬ、死ぬっ」
「もう、出ねえか」
「出、出えへん、からぁっ」
口の端から涎を垂らし涙で顔を濡らす。
指を引き抜いてやると勃っていたそれは徐々に萎えていく。
「や、まと、こっち、来て」
「ああ」
「まだ、震え、止まらへんっ」
「あれだけ感じてたらな」
「大和の、せいやのにっ」
ポカ、と弱い力で胸を叩かれる。
その手を取って手の甲、そして琴音の首にもキスをして強く吸う。
「っ、」
「風呂、入れてやるから寝てもいいぞ」
「いらん。俺、自分で入れる」
「一緒に入るぞ」
「……うん」
腕で顔を隠す琴音、見えてる部分は真っ赤に染まってて照れてるのか。とクスリ笑った。
「なんで笑っとんの」
「いや、可愛いなと思って」
「…可愛いやろ。可愛い俺、好き?」
「ああ、愛してる」
唇にキスを落として二人で笑った。
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