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第95話

仕事が終わり帰る時間、八神と車に乗り何も話さないまま家に帰る。部屋に入り玄関を閉めた途端ふらりとフラついた八神を支えて「どうした」と聞く。 「なんか、疲れた…」 「頑張ったな」 不安の中、こうして外に出れた。それはすごいことだから。褒めてやると嬉しそうに笑って俺の首に腕を回す。 「キスしていい?」 「ああ」 薄く笑って唇を合わせる。八神の舌が俺の唇を舐めて、薄く口を開けるとそこから舌が挿入された。 妖しい水音が鳴る、それを少し恥ずかしそうに聞き、興奮しだしたのか俺に軽く主張しだしたそれを擦り付けてくる八神。 「あ、ぁ…ふっ、んっ」 八神の動きが少し大胆になってきてくすりと笑うと唇が離れ荒い息を吐いて俺の方に額を当てた。 「す、ご…キスだけで…こんな、なっちゃった…」 涙目で俺を見上げる八神は自分の股間を手で押さえてクゥ、と喉を鳴らした。 「リビング行くぞ」 「ん、んっ…」 腰が引けてるままリビングに移動してソファーに座らせる。 「や、大和…?」 「ん?」 「エッチすんの…?」 いや、と首を軽く振り八神の勃ち上がったそこに触れる。すると小さく震えた、がそれに気づかない振りをしてそのまま八神のそれを外に出し軽く擦りあげた。 「あ!…ぅ、ぅ、…っ」 「我慢しなくていいからな」 「い、やっ、あ、それ、あかんってぇ…っ」 裏筋を強めに擦って、それから口に含む。なんとも言えない味が広がって、でも不思議と嫌だとは思わない。 「ひゃ、ぁ…ぁ…!で、出るってぇっ」 「出せ」 じゅ、っとそれを吸い上げる。すると限界がきたようで「ひっ、ぁ、ああ!」と高い声をあげて欲を吐き出す。口の中に広がるそれを飲み込んだ。 「はぁ…はぁ…」 「八神」 「う、っ……あ、の、飲んだん!?」 「飲んだ」 「……、ご、ごめん」 焦って謝ってきた八神に謝るなと髪を撫でた。

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