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第133話
久しぶりに帰ってきた大和の家は酷く荒れていた。
物の散らかりようが半端ない。
「…何したんこれ」
「すぐ片付けるから気にするな」
「流石に気になるやろ」
「…昨日帰ってきて片付けようと思ったんだ。でも残業があって…」
「とりあえず一緒に片付けよ」
床に荷物を置く。その時に撃たれたそこが痛んで一瞬体が固まった。それを見ていた大和は慌てて俺の体を支えて床に座らせる。
「大丈夫か…?」
「うん」
辛くないようにと大和に凭れさせてくれて、また痛くなるのが怖くてしばらく動くのやめようと思ってると「ちょっと我慢してくれ」と突然お姫様抱っこされてベッドに連れて行かれた。
「休んでろ」
「…ごめん」
頭を撫でられてその手が下に降り頰に触れた。
「俺のせいだろ、お前が謝ることはない」
そう言って自虐気味に笑った大和にどうしたらええのかわからんくて、何も言葉を返すことができず「片付けてくる」という大和の後ろ姿を見送った。
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