買い物は俺の体が痛むとあかんからって早めに切り上げて、家に帰ってきた大和は俺をソファーに座らせたまま料理を始める。 いつも俺がご飯当番してたのにできんのか？なんて失礼なことを思いながらキッチンをじーっと眺めた。 「できた」 「意外やわ…」 「あ？」 「ちゃんとご飯作れるんや！うまそう！」 そう言うと少し恥ずかしそうに口元をキュッと引き結んで俺から視線をそらす。けれど頰が少し赤くなってるから照れてるんはすぐにわかった。 「照れてるん？」 「……そんなこと」 「…ははっ、可愛い」 大和に駆け寄って軽く抱きつく。 俺と決して目を合わさんけど、ポンポンと優しく背中を撫でられた。 「飯食うぞ」 すぐにいつもの調子に戻った大和に、もうちょっとさっきの様子を見てたかったなぁと思いながら大和の用意してくれたご飯を並べたテーブルの席に着いた。