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第138話

「琴音、服置いとくぞ」 「…………」 ずっと宗ちゃんのこと考えてたら、大和の声が入ってこんかった。 「琴音…?」 「…ああ、うん。何?」 「いや…着替え置いとくぞ」 「ありがとう」 熱いシャワーに打たれてからお湯に浸かって長く息を吐く。 どうやら俺は優しさより痛みの方が記憶しやすいらしい。宗ちゃんの与えてくれた痛みや苦しいものの方が思い出して、しかもそのせいで勃起してしまうくらい。 「…や、ば」 ああもうほら、肩に煙草を押し付けられたのを思い出したらまた息子が元気になっていく。湯船から出て冷たい水を浴びると少し大人しくなった。 「宗ちゃんのせいや…」 宗ちゃんのせいで、マゾになってしまったかもしれない。 風呂を上がってリビングに行けば大和が俺の顔を見て少しだけ辛そうな表情をした。 「どうしたん?」 「…いや、なんか、悩んでたりするのかなって、思って…」 「悩む?」 「風呂で…」 風呂で?なんかあったっけ? 大和の言葉にすぐ返事しやんかったからやろか。そのことかなと思って聞いてみればコクリと頷いて俺をじっと見る。 「何か、あったか?」 「いや…あの」 「何だ」 「…俺、痛いの好きになってもうたみたい…」 そう言うと大和は眉を寄せた。

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