「…痛いのが好きなのか」 「興奮する！！」 笑顔で言った俺に大和は溜息を吐いて、俺が付けた歯型を指差す。 「これは？」 「よく…宗ちゃんにされててん、それ」 「…成る程な」 宗ちゃんの名前を出した途端、大和の顔が変わった。 俺に近づいてきて腕を掴まれ、キスをされる。 「痛いほうがいいなら、痛くしてやる」 「…あれ、大和、顔怖いけど…」 そう言ったすぐ後、唇に噛み付かれた。 痛くしてやるって言うたくせにそれは優しくて、舌を絡めてもっともっとと強請る。けれどそれを肩を軽く押されることで制され、近い距離でじっと見つめ合った。 「傷は、大丈夫か？」 「うん、そんな激しなかったら、多分」 「…痛くなったら言え」 そのまま、大和はさっき俺がしたように俺の首に顔を埋めて結構な力で首を噛む。思わず出た小さな声、やっぱり痛いのが気持ちい。 「なあ、ベッド行こ…？」 「ああ」 一緒にベッドに向かって、ゴロンとその上に横になると俺に覆い被さってキスの雨を降らせる。 「あ、っふ…んっ」 「本当に痛いのがいいんだな…もう勃ってる」 「ひゃっ、あ…！い、いた、痛っ」 いつの間にかスウェットと下着を無視した大和の手に直にグッとモノを掴まれる。痛くて首を反らすと晒けでた喉仏をガブッと噛まれた。 「くっ…あ、ぁ」 「琴音」 「あ、あ、あっ」 そのまま柔く扱かれて、焦れったい快感に包まれた。