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第143話

それから、大和の作ってくれた昼ご飯を食べた。 少ししてソファーに座ってテレビ見てたら隣に大和が座って、一緒にテレビを眺める。 ずるずると体勢を崩して大和の膝に頭を乗せると優しい手つきで髪を撫でられた。 「寝そう」 「いい」 「俺が寝たら寂しいやろ?」 「……すぐそばにいるから寂しくない」 前はそんなことないって言ってた癖に。 そんな大和の変化に少しキュンとした俺は上を向いて、大和を下から見つめる。 「どうした?」 「ほんま、俺のこと好きやなぁ」 「ああ」 そんな何でもない会話がくすぐったく感じるくらい嬉しい。でも明日は大和は仕事行くみたいやし、俺も学校行かなあかんし、そう考えたら今のうちにこうやってイチャイチャしておかな損やな。 「明日の分も甘えてええ?」 「ああ」 ふっと笑った大和、そっと体を起こして大和の膝に向かい合わせになるように座ってキスをする。 「明日は学校行く」 「無理するなよ」 「うん」 「何かあったらすぐに電話してこい」 「うん、ありがとう」 そのまま大和の肩に頬をくっつける。優しく背中を撫でられてああほんまに寝そう…と、うとうとしてしまう俺に「おやすみ」と声がかかって、その言葉を聞いてスッと眠りに落ちる。 次起きた時も全く同じ体勢でおったから、それはちょっと驚いた。けど大和がそのままでおってくれたのは嬉しくてぎゅーっと強く抱きついた。

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