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第148話
「あれ、嫌?」
一向に返事がないから嫌なんかなって思って一瞬たじろぎ不安になる。
けれどそれはすぐに吹き飛んだ。
だって大和は柔らかく笑って俺を抱きしめたから。
「本当は今すぐにでもしてえけど、待っててやるよ」
「……ふはっ、イケメンやなぁ」
ムードの欠片もないし、あったとしてもそれは俺らには似合わんと思う。
「大和」
「ん?」
「好きやで」
「俺もだ」
大和の肩に顔を埋めて目を閉じる。
凄い幸せ。
その裏腹で宗ちゃんに対しての罪悪感が湧くけれど、宗ちゃんも俺と大和が一緒になる事を最後は望んでいてくれたから、何も恥じる事も怖がることも無い。
「キスして」
「ああ」
顔を上げると唇にキスが降ってくる。
淡い熱がじんわりと広がって、心をポカポカにした。
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