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慣れてるってどういうことだ。
しかもまたもや処女なことは確定かよ。どうせ童貞だとも思われてるんだろうな…間違ってないけど!!
「…いいか?そもそもエ、エッチというのはだな、好きな人と同意のもとでするから気持ちいいのであって、こう無理矢理するのは良くない」
まだしたことないけど。
「俺、リクのこと好きだよ?リクは…俺のこと好きじゃないの?」
途端に悲しそうな顔をする有紀。俺がその捨てられた小犬みたいな顔に弱いのを知っててやってる気がするが、今日はここで引くわけにはいかない。
「もちろん好きだよ!かわいい弟みたいなもんなんだからな。でも、有紀の好きは俺のこともう一人の兄貴みたいな感じで好きなんだろ?そういうことじゃなくてな…」
「は?」
「え?」
俺なんか変なこと言った?
「ウソ…こんだけやってるのに伝わらないとか、リク大丈夫!?」
「何がだよ」
「ま〜でも昔から色々と鈍かったもんね。いいよ、教えてあげる」
何を教えてくれるのかと思っていたら、突然俺の下半身の大事な部分をズボン越しに触ってきた。
「ええ、え!?」
そして、上下に絶妙な力加減で撫でてくる。
今まで人に触られたことのない息子は条件反射みたいにピクリと反応してしまった。あああ素直すぎるだろ…!
「有紀!?変なとこ、触るな…!」
「いい?リク。俺の言う好きって言うのはね」
いとも容易く頭を持ち上げたのを確認すると、有紀はズボンのチャックを下ろし俺のボクサーパンツごと太ももの辺りまで引き下げてしまった。慣れてる、の言葉通りの早業。
いきなりクーラーの効いた外気に晒され、下半身にぶるりと鳥肌が立つ。
与えられていた刺激に当然のように反り返る自身と、それを有紀に見られているという事実にカァッと顔が火照った。
「有紀、っ…?」
「兄弟愛でも友愛でもなくて、リクとこうやってエッチなことをしたいって意味だよ?」
そして、腕を掴んでいた手をパッと離すと、躊躇うことなく目の前のものを口に含んだ。
「んぁっ…!?」
ただでさえ膨張して敏感になっている部分が、暖かい粘膜に包み込まれる感覚に腰が浮いた。
初めてのとろりとした感覚に一瞬頭が真っ白になる。柔らかい口の中で裏筋や先端を刺激され、吸われ、感じる場所を的確に突いてくる動きに思わず声が漏れた。
耳を覆いたくなるような淫微な音が部屋中に響いて、羞恥心で涙が浮かんでしまう。
「あっ…嫌、だ」
こいつと再会したの数時間前だぞ?しかも数日ぶりとかじゃなく、七年ぶりの感動の再会の後なんだぞ。普通は積もる話に花を咲かせてる頃じゃないのか?
なんで俺人に触らせたこともない大切なところ咥えられてんの…?しかもこんな…
こんなのわざと聞かせてるみたいじゃないか。
「っ……ん!」
恥ずかしいし、今すぐやめて欲しいのに純粋無垢な息子は良反応で嫌になる。
でもこれは有紀が悪い。だって正直めちゃくちゃ上手いし気持ち良いんだ。困ったことに。
とは言っても他の人に舐められたことがないので何とも言えないが、とりあえず自分でする時とは比べ物にならないくらいの快感に思考回路がぐちゃぐちゃになっていく。
「ぁ、…うっ……」
「ふ……、もっと?」
それでも何とか力の入らない腕で有紀の頭を押すと、何を勘違いしてきたのか一層強く吸われた。
誘われるような刺激から招かれたように、よく体験している下半身からの射精感が襲う。
「あっ、ダメ!ダメだ、有紀……だめ、離してっ…」
「いいよ、このままイッて?」
一瞬だけ有紀の口が離れたかと思うとそう甘ったるい声で囁かれた。
見ると熱っぽい瞳でこちらを見つめていた有紀と目が合ったが、今までの王子様みたいなエフェクトが嘘みたい消えている。
逃げようとする腰は有紀の強い力で抑え込まれてビクともしなかった。
逃がさない。有紀の瞳がそう語っているみたいだ。…逃げられない。
「ほんと、むりっ……イっちゃうから、…ゆ、き…!!!」
でも駄目だ。
出しちゃ駄目だ!我慢しろ、我慢しろ!このままイッたら、有紀の口の中に…
自分の考えに喉がヒクついた。
なのに登ってくる射精感はどんどん増していき、強く唾液ごと吸われる感覚に我慢の限界が来てしまった。
「ッ…………!!!」
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