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熱い吐息と共に吐き出される言葉に思わず息を飲んだ。 俺に触れて来なかったのはそういう理由…? 「1ヶ月過ぎた」 「お、覚えてたの…?」 「うん。でも安成が嫌ならまだ我慢する」 嫌われたくないから、と続ける春さんがいじらしくて、じわ…と胸に恥ずかしいような愛おしいような気持ちが溢れ出す。 もう、ほんと俺なんなの? ネガティブもいいとこだ。 春さんはこんなにも俺のことを考えてくれてたのに、俺は自分が傷付くのが怖くて聞くのを恐れて、ただズルズルと時間を伸ばしていただけじゃないか。 情けない。情けないぞ、安成。 いくらビビりとはいってもお前は男だろう。 腹、くくれよ。馬鹿。 俺は足先に力を入れて背伸びをすると、初めて自分から春さんに、キスをした。 「!」 ただ触れるだけの幼いキスだったが、春さんは目を見開いて驚いた。 …驚く春さん、可愛いかも。 「やす、なり…?」 「そ、そういうこと、です」 キスした後に恥ずかしくなって顔を背ける。そんな俺を追い掛けて覗き込むように鼻筋へとキスを返した春さんは今までの柔らかい笑みとは違って、グッと色気を感じるような表情に変わり「優しくする」と笑った。

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