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――トップとな…? それは頭と書いてヘッドと呼んじゃうようなアレのこと?時には総長とか呼ばれちゃう強さの代名詞的な? 「面倒くさいからやりたくなかったけど、前の頭から言われて」 「…へぇ~~…」 一瞬冷や汗が出そうなったが、大丈夫だ。 いくら春さんがチームのリーダーになったとしても、俺が春さん以外の不良と以下省略。 「で、今日幹部で集まるの…忘れてた。安成も行こ?」 「んんん!?」 待て、待て、待て待て…!!! 「なななんで!?」 驚愕に目を見開くと、春さんは携帯を仕舞いながら飄々と答えた。 「頭と付き合ってるってだけで他のチームから狙われることもあるし…顔見せ的な?毎日俺が一緒に居るから大丈夫だと思うけど」 それでも幹部に顔が知られてた方が何かと都合がいい、と春さんは言うが俺は全然都合が良くない。むしろ最高に悪い。 一気に雲行きの怪しい話になってきてないか? 「ああ、あ、……でも春さんが居てくれるなら大丈夫なんだよ、ね?だったら、別に…俺はいいかなぁ…」 オブラートに包みながら丁重にお断りするが、本音を言えば全力で拒否したい。 そんな不良の溜まり場なんて行きたくない!絶対に行きたくない!何があっても顔出したくない!!ビビリ上等。そんなとこ行ったらチキンハートが破裂するわ!! フルフルと小刻みに顔を左右に振る俺に、春さんが指を絡めて手を握ってくる。 …あ。 「万が一ってこともあるし。…俺、安成になんかあったら生きてけない」 「お……俺……」 「安成…」 ヤバイ。 あれがくる。 この流れはあれが来てしまう。 「おねがい」 キターーーーー!! 春さんの必殺おねがい作戦! …これに何度折れて来たか。 最初は恐ろしくて頷いていたけど、最近は可愛く思えて聞いてあげたくなってしまう。

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