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★麻也王子、ライブの後のお楽しみ?→19-5
…体の奥をクールダウン、というか、あれだけ多くの観客の前で解放されるはずなのに、
ほてりがこもってしまうのは、そしてそれを放出させたいのは自分の方だけだと思うのに、
本当は諒を休ませてあげたい気持ちもあるのに…
でも諒のこの言い方はいつもありがたい…
「…あ…ふ…」
暗闇の中で自分の艶かしい声が響くのが、恥ずかしい…
と、そこで、諒にほの暗くではあるが、ベッドのライトをつけられてしまった…
諒の美しすぎてどこか残酷さをたたえた表情が、
そしてそれが瞬時に自分を心配してくれる表情に変わるのが、
麻也の欲望をこれまで以上にかき立て、
奥にこもってしまった熱を放出するカウントダウンが始まる…
「…諒…諒…」
…久しぶりに、諒のものも臨戦態勢にあるのを腹部に感じ、
麻也は嬉しくなり呼吸もいっそう乱れてくる…
「…麻…也さん…一緒に行こうね…」
諒の細いが、適度にたくましい腕に包まれ、、甘いささやきに導かれて、
麻也は悔しいけれど、
ひと足早く放ってしまって…
諒と抱き合って、二人で震えて…
お互い愛しているの言葉はお互いはなかったけれど…
麻也はようやく心地よい疲労感に体を投げ出した…
諒が横たわってくるのを感じながらも、麻也の意識は遠のいていった…
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