6 / 42

★麻也王子、ライブの後のお楽しみ?→19-5

 …体の奥をクールダウン、というか、あれだけ多くの観客の前で解放されるはずなのに、 ほてりがこもってしまうのは、そしてそれを放出させたいのは自分の方だけだと思うのに、 本当は諒を休ませてあげたい気持ちもあるのに… でも諒のこの言い方はいつもありがたい… 「…あ…ふ…」  暗闇の中で自分の艶かしい声が響くのが、恥ずかしい… と、そこで、諒にほの暗くではあるが、ベッドのライトをつけられてしまった…  諒の美しすぎてどこか残酷さをたたえた表情が、 そしてそれが瞬時に自分を心配してくれる表情に変わるのが、 麻也の欲望をこれまで以上にかき立て、 奥にこもってしまった熱を放出するカウントダウンが始まる… 「…諒…諒…」 …久しぶりに、諒のものも臨戦態勢にあるのを腹部に感じ、 麻也は嬉しくなり呼吸もいっそう乱れてくる… 「…麻…也さん…一緒に行こうね…」 諒の細いが、適度にたくましい腕に包まれ、、甘いささやきに導かれて、 麻也は悔しいけれど、 ひと足早く放ってしまって… 諒と抱き合って、二人で震えて…  お互い愛しているの言葉はお互いはなかったけれど… 麻也はようやく心地よい疲労感に体を投げ出した…  諒が横たわってくるのを感じながらも、麻也の意識は遠のいていった…

ともだちにシェアしよう!