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★麻也王子のパートナーということ。→19-14

 しかし、真樹は諒の不安を和らげるように、 「ヤバいのじゃないよ。不眠症の薬。あとは、気分が悪くなったら飲む薬…」 「そんな、2種類も? それでああなってんのはどういうわけだよ! 」 すると、鈴木が、 「すみません。その、気分が悪い時の薬をのむのに… 麻也さんにはグレープフルーツの…ジュースだと思って渡しましたけど、 マスターがくれたのはカクテルだったのかも…」 諒は一瞬あきれたが、しかし鈴木が悪いわけではないと思い直し、 そのことはそれ以上追及しなかった。 本当になら麻也に訊けばいいのだが訊けなかった。 「じゃあそれはわかったけど、何で俺に隠してたの!? おかしいじゃん! 」 自分の声が響いてから、諒は後悔した。 もしあのことが真実なら…そしてそれが告げられても恐ろしいし、隠されているとしたら? 諒は上質のダブルの部屋の真ん中で棒立ちになってしまった。 しかし、何とか、 「…俺は…俺は…みんなにはどう見えてるか知らないけど、 死ぬまで麻也さんのそばにいるつもりなんだけど。 骨を拾うのも俺って思ってるんだよ。 なのになんで俺に教えてくれなかったんだよ。」 「兄貴は諒に心配かけたくないから言うなって…」 「それなら真樹だけでもこっそり俺に教えてくれればいいじゃん。 そんなに俺って信用ないの? そんなことでおろおろするくらいデリケート? ふざけんなよ。」 諒はまだ怒りが収まらず、 「いやいや俺もおめでたかったな。 ステージでお客さんに心を中でバンドの不調を詫びながら、 商売用とはいえ、馬鹿みたいにメロメロな男を演じてさ。」 (演じる? あれ? ) 頭ではわかってきているのに、言葉は止まらない。 今度は須藤に向かって、 「須藤さん、もう麻也さんに変な薬飲ませるのやめて。 あと…」 諒は言葉を慎重に選び、 「俺のいないところでエラい人を接待させるのやめて。 そんなこと続けさせたから、麻也さん体壊したんじゃないの? 遠回しに言うのがやっとだった。

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