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★ほっとひと安心の麻也王子?→19-18

 その後、ベッドごと麻也は空いている病室に移され、諒たちもついて行ったが、 真樹と鈴木は業務メールを送信しにいったん病室を出て行った。  建て替えてから間もないらしい新しく清潔な病室に、麻也とやっと二人きり… だが、いざとなってみるとちょっと気まずい感じが… (麻也さんホントは怒っているだろうな…) しかし諒は麻也のベッドの脇の椅子に腰掛けて、そっと左手を取って両手で握りしめた。 すると麻也の方から、 「諒、ごめんね、こんな遅くまで…」 諒はほっとして、 「うん、俺こそ色々ごめんね…」 と、握っている手にいっそう力を込めた。そして、麻也を 「点滴終わったら早く帰って二人きりになろうね。」 「うん。でももういい時間だからここにみんなで止めてもらいたいかも…」  結局、ホテルの部屋にたどり着いたのは夜明け近く。 諒の目に付いたのは携帯の着信ボタンだった。 「…あれ…俺携帯置いていったんだ…」 麻也を横たわらせてから、諒は留守電を確認した。  真樹からだった <…諒、今夜は 色々ごめん。あのね、兄貴は着衣の乱れもなかったから安心して。 あと、最後の記憶は、諒に電話しようとしてたことなんだって。 そんな兄貴共々これからもよろしくお願いします。>

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