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★麻也王子、最終兵器を発注?→19-24
そして麻也は吹っ切れたかのように、
「デザインは、ギタースタッフも入れて機能性のいいものを考える。
最終チェックはみんなに頼んでいいかな?」
三人は神妙にうなずいた。
「じゃあさっそく鈴木さんに…」
と、麻也は直人のケータイを借りて鈴木を呼び出した。
その電話で提案する声を、諒たちは複雑な気持ちで聞いていた。
鈴木はすぐに飛んできた。
それなのに、鈴木の顔を見ると、麻也は口ごもってしまい、見かねた真樹が横から、
「…まあ、さっき兄貴が言った通り、ってことで…お願いします。」
四人の表情を見て、鈴木はあらためて重大さを感じたようだったが、
「わかりました。須藤チーフに行って、すぐにメーカーの選定に入ります。」
とメンバーも驚くほどの早さで引き受けてくれた。
「ただ、椅子も用意しますが、できれば、車椅子でステージに上がってほしいと個人的には思います。」
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