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★電話を待つ麻也王子→19-26
しかし、やはりその手紙の内容が問題だった。
メンバーが頭を突き合わせて読んでみると、
麻也さん具合悪そうですが大丈夫ですか、とか、
何か差し入れはできないでしょうか、などと書いてあった。
麻也は困ってしまい、
「うーん、バレたか…こういうのはFAXとかメールとかで全国に広がっちゃうよね…」
「追っかけ連絡網みたいなの、ありそうだもんね…」
「さらには追っかけしてない友達にも、もれちゃったりしてね…」
リズム隊も眉をひそめたが、
諒はいつものように後ろから麻也を優しく抱きしめ、雰囲気を明るくするように、
「でも、明日のライブから、元気なところを見せられればいいわけでしょ?
ミーティング再開しよう。今夜も麻也さんをゆっくり休ませたいし。」
「色ボケの麻也の方でウワサになってくんないかなあ…」
とメンバーがばらけかけたところで、鈴木が、
「あ、でも、麻也さん、本当に夜の会食、大丈夫ですか? 」
すると諒が話を引き取り、
「一次会だけでしょ? 麻也さんと俺がウーロン茶なら…」
大丈夫だと思います、と言い置いて、鈴木は須藤の部屋へと去っていった。
…その夜は会食も早く終わったので、諒は麻也と一緒にホテルの部屋に帰り、
ダブルベッドの上でゴロゴロしていた。
…が、麻也はどこからかの電話を待っている様子…
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