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第2話

「また、お前は喧嘩か?」 「ちげぇ〜よ。あっ、違います。」 言葉遣いが悪いと鋭い目つきで睨まれた。 先生怖すぎだ。 俺、佐久間晴翔(さくまはると)は顔に出来た傷で担任の東雲智樹(しののめともき)に社会科準備室に呼び出されていた。 「問題起こすなとあれほど言ったんだが?佐久間は理解出来ないのか?」 「これは、違うくて・・・妹を・・・・。」 「妹って、まだお義父さんは手を出すのか?」 妹と言って後悔した。 看護師の母親は俺が高校1年で妹が中学2年の時に今の義父と再婚したのだ。 初めは優しくて良い義父だったのだが暮らし始めて1年が過ぎた頃にそれは始まった。 俺が高校2年の夏の花火大会から帰宅した時に2階の部屋から凄い音が聞こえてきた。 母親は夜勤で家にいないから居るとするなら妹と義父。 リビングはテレビや電気がつけられていたが誰も居なくて1階には人の気配がなかった。 胸がザワザワと嫌な感じで騒いでいる。 急いで妹の部屋に入ると部屋中がメチャクチャに荒れていてベッドの上で義父が妹の上に覆いかぶさっていた。 目に映る光景が余りにも現実だと受け止めれなくて俺は固まっていたが次の瞬間に現実だと理解した。 「お・・にい・・・ちゃ・・・。」 震える声で顔が腫れ上がっている妹が小さな声で俺を呼んだのだ。 「何してんだ!!」 義父の襟首を掴み妹から引き離すと床に投げ飛ばした。 だが義父はニヤニヤと笑いながら片手に持っていた携帯電話を俺の前に出してきた。 そこには妹と義父の・・・。 その後は微かな記憶しかないが義父から携帯電話を取り上げて揉み合いになり力は互角でなんとか妹の部屋から義父を追い出した。

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