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第45話
葉月side
「もしもし。成兼さん」
「珍しいね。いつもはメールなのに」
「水無月が…あ。息子の方が狙われてます。まだ全て終わりませんか?」
「後数日で…今日っていうのは厳しいな」
「そうですか」
「…俺でなんとかして匿ってみるよ。君のところだと何かとあれでしょ?」
「すいません…お願いします」
その後どうやって水無月を匿うに至ってくれたのか詳細はわからないが水無月の親父さんが出張から戻った前日全ての言い逃れできない証拠を掴み社長へ報告され水無月たちは解放された
あの女性は…もうあいつなしでは生きられないと海外赴任になったあいつについていくと聞いた
気持ちも伝えられないまま俺の恋は終わった。
でも不思議と胸は傷まなかった。それより水無月が無事だと言うことの方が俺にとっては喜ばしかった。
…調べ始めてそう経たないうちに彼女ではなく水無月のことを思うようになっていった。
彼女の為ではなく水無月のため急いだ
本当は俺が水無月を匿いたかった。側にいてやりたかったって思っていた
後輩だから?そんなことまだわからないけれど…
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