二人の話を聞き理解した 俺たちのために凄く沢山動いてくれたこと 本当にありがたかった。切っ掛けは何であれ父さんが元に戻ってくれたことは嬉しかった 「ありがとうございました。何も知らずこんなにしてもらって」 「どっちにしてもいつかはやらないとならなかった。その丁度いいタイミングが美空くんたちのことだった。それだけだよ」 「璃人さん…俺…何かお礼を…」 璃人さんと葉月先輩を交互に見つめた。先に口を開いたのは璃人さんだった 「お礼…ね…じゃあ…俺と今度二人でデートしよっか？あのときは行けなかったところに」 「あのとき？」 「うちに泊まって仲良くしてたときだよ。」 「ちょ！どういうことですか？仲良くって！！」 「葉月…先輩？」 初めて葉月先輩の大きな声を聞いた 「ん？何想像したの？葉月セ・ン・パ・イ。やーらし」 「ちょっと…成兼さん。何ですかその言い方」 「ふふっ…君もそんな顔するんだねぇ」 「な…」 「先輩？」 「…っ…そんな顔で見ないで…水無月」 「え？」 変な顔してたかな…？ 「可愛い…美空くん」 璃人さんに抱き締められた 「璃人さん」 璃人さんに体を預け寄りかかる。 「水無月…」 「はい」 「お前…成兼さんのこと好きなの？」 「好きですよ。とても優しくしてもらいました」 「…そっか…」