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第47話
「どうしたんですか?」
「何でもない。俺はまた俺が作った菓子食べてくれたらそれでいいや」
「え?それって俺だけ得してません?」
「食べてくれることがすごく嬉しいから。あ…そういえば…みくちゃん最近見てないな」
「…そうなんですね。きっと忙しいんですね」
何で今みくちゃん?葉月先輩は何を思っているんだろう?
俺の戸惑いに気付いたのか璃人さんがきゅっと抱き締める力を強めた
「璃人さん?」
「ん?相変わらず可愛いね」
すると葉月先輩が璃人さんから俺を奪うようにして腕の中に閉じ込める
「先輩?」
「だめです。俺の可愛い後輩に変なことしないでください」
「えぇー…いいじゃん!」
「だめです。」
「芙蓉さん美空くんのこと好きなの?」
「え?」
「俺は好きだよ。もちろん恋愛感情ね。」
「え?え?」
「そゆことだから。邪魔しないでくれる?」
「だめです!」
「どうして?恋愛は自由でしょ?」
「だめ!水無月は俺のです」
「は?!先輩何を…」
「俺だって水無月のことそういう意味で好きです」
「…」
沈黙…今…先輩…何て…
「ふはっ…芙蓉さん今ごろ気づいたの?俺はあなたの気持ち気付いていたよ」
「え?」
葉月先輩本人も戸惑っているようだ
「俺…何て…あ…あぁぁぁぁぁ!!」
「後は若者二人でどうぞ。俺は奥の部屋に行くから」
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