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第74話
父の帰りを待って話をする
「何だ、話って」
「あのね、今バイトしているカフェで正社員にならないかって話があった」
「それで」
「俺やりたいんだけど…」
「うん」
「だめかな?」
「…お前が好きなことだろ?」
「うん」
「それならやってみるといい。正直社会に出てしまえば学歴とかはあまり意味はなくなる。目的もなく大学に行ってだらだらと時間を過ごすよりはやりたいこと見つけたんだから早くその道に行ってもいいと思う」
「わかった。ありがとう」
「お前がやりたいこと見つかって俺は嬉しい」
「うん」
そうして俺は決意した。決まったからとはいえ勉強はしっかりしないと卒業できなくなる。
睦月に勉強を教えてもらいながら日々を過ごしていた
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