75 / 184
第75話
時は過ぎ8月。葉月先輩の誕生日だ。
何か特別なものがあげたい…
でもなかなか浮かばなくて
「あれ?美空くん」
呼ばれた方を見るとそこには璃人さんがいた
「お久しぶりです」
「元気してた?」
「はい。」
「何か浮かない顔だね。芙蓉さんとなかなか会えない?」
「そうですね」
「時間が違うもんねぇ。大学生と高校生」
「ですね」
「もうすぐ芙蓉さんの誕生日だよね。プレゼント決まったの?」
「いえ…決められなくて…」
「うん…ならさ。うちくる?」
「え?」
「いやいや。そんな警戒しなくても何もしないよ。俺ねお店開いたの」
「え?」
「俺さ昔から物作り好きでさ趣味で色々作ってたんだけど親父がえらくそれを気に入ってさ店持たせてくれたんだよね。って言っても細々とやってるし儲かっているわけではないから円山の仕事も相変わらずやってるけど」
ともだちにシェアしよう!