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第96話
「じゃあ僕はこれで失礼します」
一輝を玄関先まで送った
「一輝」
一輝の手を引きキスをした
俺からされるとは思わなかったのだろう嬉しそうに頬を染めた
「ありがとう。じゃあまたね」
「うん。明日ね」
一輝の姿が見えなくなるまで見送った
家に入ると母親がにやにやしていた
「何?その顔」
「ふふっ…まさかあんたがねぇ…」
「え?」
「一輝くんと付き合ってるの?」
「…さぁ?」
「もう!!いいじゃない!!教えてくれたって!!一輝くんと祥くんの絡み…ふふふ…」
「母さん?」
「最高…好きにしなさいね。お母さん応援してる」
グッと親指を立て笑う母にため息が漏れた
まさか母が…父がみたら卒倒しそうだ…
「あら?パパなら大丈夫よ!彼も私と同じですから…」
「は?」
「はぁ…いい酒の肴だわ…ほら祥くん。もう休んだら?明日は朝練だったでしょ?」
ニコニコしながら俺の背中を押す母はとても楽しそうだった
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