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第99話

「…これ…どういうこと?」 今日も一輝が来るので陽平と一緒に俺の家にいた。陽平に一輝を改めて紹介しようと思ったからだ。それなのに… 「何が?」 「冗談やめて…もうすぐ一輝くるんだけど」 「いいじゃん。」 今俺は陽平に馬乗りにされ上半身が露にされている 力が陽平の方が強いためどうにも抵抗なんて出来なかった 「いい加減にして。下りて」 「やだっていったら?」 「バカなの?笑えないんだけど」 「ちゅっ」 「んあっ…ちょっ…陽平…やめて…」 今陽平は俺の胸の突起で遊んでいる。吸ったり舐めたり指で弾いてみたり… 「いやっ…んっ…」 「可愛いなぁ。お前の声」 「本当にやめて…やめてよ…陽平…どうしちゃったの?」 「お前を啼かせなくなった。そんなに苦しそうな顔で恋人の話するくらいだったらやめればいいのに…俺ならそんな顔させないのに…」 そう言うと唇を奪われた。陽平がくれるキスはビックリするくらい気持ちがいい。 それだけでイってしまいそうだ… 縦横無尽に俺の口の中で動き回る陽平の舌に翻弄される 「んっ…んっ…」 「かわいい…祥…」 その時扉が開いた。陽平はそれを無視して俺を離そうとはしなかった 陽平の胸を一生懸命叩くがびくともしない。やだ…やだよ…一輝に見られた…涙が溢れた 「祥一くん…」 「んっ!やだって!!陽平」 その声にやっと俺から口を離した陽平が振り返る 「こんにちは。センセ」 「陽平…くん…」 「ねぇ。センセ。祥が不安なの気づいてる?」 一輝が見たこともないような顔で陽平を睨んでいた 「祥一くんから離れて」 「いやだ…と言ったら?」 「ちっ…ふざけんな。俺の祥一だ。離れろ」 「一輝…」 嬉しい…一輝が怒ってくれてる…ただそれだけなのに…嬉しい… 一輝が陽平を引き剥がし俺を自分の後ろに隠した 「へぇ…あんたそんな顔するんだ…昔…あんなに酷いことしたのに…ね?」 「っ…」 「俺見たことあったんだよね。あんたが祥を玩具にしてたとこ」 「あれは…」 「祥は何も言わないしあんたのこと庇うから俺は何も出来なかった。今よりもガキだったし。それが何でこうなったのかは知らないけど祥に本気なら祥を不安にさせるようなことしないでくれる?俺の大事な友達だから。祥の苦しそうな顔はみたくない。ねぇセンセ。祥のこと本当に好き?遊びとか暇潰しとかじゃない?」 「本気だ。祥一が誰かに触られることがいやだ。周りの目が…祥一を見るときの目が嫌だ。祥一が誰よりも愛しい。祥一は綺麗だし優しい。俺が隣にいていい奴でないことくらい俺が一番わかってる。でも…これだけは…祥一を思う気持ちだけは誰にも譲れない」 「一輝…」 「確かに酷いことをした…過去だからなんて許されることはない」 「その時の罪滅ぼしのために付き合ってるわけじゃないんだよね?」 「…それは完全に否定はしない。でもそれ抜きでも俺は祥一がいないとダメなんだ…こんなに好きになることなんてなかったんだ。祥一が好き…愛してる。絶対に譲れない」 「なら…それ言ってあげてよ。祥はね誰よりも繊細で…凄く…凄く臆病なんだ。あんたが離れることがあれば祥は壊れる。それだけ祥はあんたのことを好きなんだ。もし…祥を傷付けるようなことがあれば俺が許さないから。じゃあね」 「陽平くん…」 「…」 陽平は何も言わず帰っていった

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