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第103話
陽平side
「父さん…出て…」
祈るように呟く
「…もしもし」
「父さん!!」
「陽平。どうした?俺の声が聞きたくなった?いつも出てくれないから寂しかったぞ…ん?陽平?どした?」
「っ…父さん…っ…もう…やだ…」
「何があった」
いつもおちゃらけている父の真剣な声に涙が止められなかった
「もう…っ…無理…っ…やだ…母さんがおかしいんだよ…」
「…そうか…」
父は何か気付いていたようだった
「陽平…ごめんな…」
「助けて…父さん…」
そして数日後父は一時帰国をした。元々長期休みで帰れる予定だったのを前倒ししてもらって帰ってきたようだった
それからは嘘みたいに母は穏やかになり俺を認識してくれるようになった。
でも俺の中の母への嫌悪感が消えてはくれなかった
見れば吐き気を催すし冷や汗が止まらなくなる。
そんな俺を見た父は母を連れて向こうへ戻った
家も学校の近くに引っ越した。あの家は今は誰もいない。
「陽平…大丈夫か?一人で」
「その方がいい…ありがとう父さん。」
「電話毎日するから出てね。約束ね。ね?」
「わかってるよ」
「よーへー…」
「父さんが泣かないでよ。しょうがないなぁ」
「だってぇ…俺の可愛い陽平を一人に…あぁ…もう…心配…もうこっち戻りたいよぉ…」
「大丈夫だって。困ったらこの人頼ったらいいんでしょ?」
「うんうん!!椿原助けになってくれるから」
「わかった。」
椿原は父の会社の人で会わせてもらった。柔らかい雰囲気の男性で独身。
小動物みたいに可愛いけど実はかなり恐い人。
昔はやんちゃしていたらしい。今は会社でも重要なところにいて誰にでも慕われるような人だった。
彼は父が発ってすぐ来てくれた
それからは週に1度は訪れてくれた。
そのお陰で心の余裕が出てきたとき祥がおかしいと気付いたんだ
そして祥の家にあがりこんだ。久富を紹介しろと言う名目で
でも本当は祥の心を引き出したかった。
祥は昔から自分の中に閉じ込めてしまうような奴だ。
おそらく祥がおかしくなったのは余計なことを考えてるから。
久富を思い離れなければならないとか考えてるんだろう。
案の定そうで、何となく泣かせてやりたくなった
ソファーへ押し倒しシャツを脱がせた。
色白の綺麗な胸板。ピンク色の綺麗な突起に息を飲んだ
やっぱり綺麗だ…
胸の突起で遊び可愛い声を聞く。
こいつはこんな声であいつの下で啼いているんだな…
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