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第107話

にしても…どうしたものか… 俺は自分の置かれている状況に困惑していた 鎖に繋がれた腕。ガシャガシャと乱暴に動かしてみても外れる気配はない。 「さむっ…」 冷たい床に転がされて何も身につけていないので芯から冷える。 とにかく…ヤバイな…近くに俺の荷物は何もない。 「まじ…狂ってる…もう…いい迷惑だし…一輝…心配してるよなぁ…」 連絡する術を持たない俺にはどうしようもない 「はぁ…もう…陽平のバカ…」 悪態をつくことで体の奥から襲ってくる恐怖心を気付かない振りをしていた 本当は叫びたい…助けて!!って…

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