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第165話
「リバーサイドカフェへようこそ!」
店内は白を基調とし、川側の壁は全面ガラス張りになっていて外が眺められる
店の中心には淡水魚が泳ぐ大きな水槽があってそれを囲むようにしてテーブルが設置されていた。
迎えてくれた店員はかなりのイケメン。背が高くきれいな笑顔が印象的。そいつが美空に仲良さげに話す
「こんにちは!お久しぶりですね」
「覚えてくれてたんですか?」
「はい!だってあんなに美味しそうに食べてくれたから忘れっこないです。この間の席でいいですか?」
「はい」
「お連れ様イケメンですね!彼氏さん?」
イケメンに言われてもとても複雑だ…
「幼馴染みなんです。彼も甘いものが好きで」
「そうですか。ではぜひ堪能していってくださいね」
席に案内され注文すると彼はお手本のようなお辞儀をして去っていった
「すげー…あの人…一般人かな?」
立ち去る姿までいい男だなぁと眺め口をついた言葉がこれ。
だって普通の人にあんな人いるなんて信じられない…モデルなんかより綺麗だったから
「さぁ?ここさみんなイケメンなんだって。かなり目の保養になるよ」
そういわれ店を見渡した
「マジだ…スゲー…顔で選んでんのかな?」
どの店員も本当に綺麗でまるで芸能事務所かと思えるほど
「わかんないけど顔だけじゃなくてみんな接客も良いんだよ」
「確かに…」
そう。美空の言った通りみんな感じがいい。ぼんやりしていると低く渋い声が美空を呼んだ
「こんにちは。みくちゃん」
これまた大人の魅力たっぷりの渋いイケメン。
「て…店長…どうしたんですか?」
店長なんだ…納得…
「君に頼みがあって」
「私に?」
「彼氏さんも一緒で良いからケーキ食べたら茜に…あ、あそこの黒髪の奴に声掛けてくれる?」
さっき出迎えてくれた彼に目配せをする。その視線を追うと彼とバッチリ目が合い微笑まれた…
美人過ぎ…見惚れてしまった
「わかりました」
「じゃあごゆっくり」
「ありがとうございます」
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