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第172話

翌日。 朝一に会った美空の表情は誰から見ても幸せそうだった 「おはよ。睦月」 「おぅ。はよ」 やっぱ少しだけきついな… 「睦月…俺さ…」 「葉月先輩と付き合うことになったんでしょ?」 「何でそれを…」 「先輩から連絡あった。」 「え?何で?」 「俺がお前のこと好きだって知ってるからだろ」 「は?」 「だから昔からいってるじゃん。お前のことが好きだって」 「それって幼馴染みとしてだろ?」 本当に…自分のことに対しては鈍感すぎ…そこが可愛いけど… 「ばぁか。ただの幼馴染みとヤるかよ。まぁでも俺にとっちゃお前が幸せなのが嬉しいから祝福してやるよ。俺だしすぐ新しい人も見つかる。お前がずっと誰とも付き合わなかったからこれまで好きで居続けただけでお前に相手が出来たなら諦めもつく」 これは俺の強がり… 「ごめん」 「いいよ」 「水無月。おはよ」 「先輩おはようございます」 「雪輪…水無月のこと取らないでね?」 俺にアイコンタクトして柔らかく笑う。 「取りませんよ。美空の想い前から知ってましたから。その代わり泣かせたら容赦しませんよ」 「わかってる」 「ならいいです」 「おはよ。葉月」 「弥生珍しいなこの時間」 「ふふふ…とうとう俺に落ちてくれたんだよ…ひなちゃんが」 「よかったな」 「落ちてなぁい!!昨日のは間違いだから!!気のせいだから!!」 「えぇ…酷い…昨日はあんなに可愛く抱かれてたじゃん」 「ちょっと!!勘違いされるような言い方しないで!!」 戯れ合う二人を横目にそっと葉月先輩が美空の手を握る 見せつけてくれる…やめて欲しい… 「ったく…俺だけ溢れてるし…先に行きますね」 幸せそうな二組を見ていられなくてその場を去った そのまま教室じゃなく保健室へ向かった

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