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第173話

「みぃつけた」 「弥生先輩」 奥のベッドに腰かけていたら弥生先輩がやって来た 「二人はやっとくっついたんだね」 「昨日わざわざ直接会いに行って聞きました」 「葉月も酷いことするねぇ。いくら睦月くんに取られそうっていう脅威から逃れるためとはいえさ」 「でも大丈夫です。だから認められた、やっぱり美空には葉月先輩じゃないと。他の人になんて任せられない」 急に抱き締められ背中を撫でられる 「睦月くん。泣いていいよ。」 「泣きませんよ。でも少しだけ…胸を貸してください」 「いいよ」 目を閉じ弥生先輩の胸に顔を埋める。 深呼吸を何度か繰り返し顔をあげる 「先輩。ひなのこと頑張って下さいね」 「何それ。大丈夫だよ。すぐにでも…手に入れてやる…どんな手を使ってでも」 「先輩…いつもの天使の笑顔はどうしました?相当禍々しいもの出てますよ」 「ひなちゃんは俺んだもん」 「はいはい。…そろそろじゃないですか…」 保健室の扉が勢い良く開く 「弥生ちゃん!何してるの?むーくんをいじめないで!!」 「ひな。違うよ。弥生先輩慰めてくれてたの。美空に聞いたんでしょ?」 「うん…むーくん平気?」 「大丈夫。ありがとう」 賑やかな二人にどれだけ助けられただろう…

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