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第2話

店までの道もかなり遠く感じる… 「あれ?君一人?一緒にお茶しない?」 これが…ナンパ… ってことは女に見えてる? 「ねぇねぇ彼女」 うわぁ…いつの時代のナンパだよ… 「すいません…急いでいるので」 出来るだけ冷静にその場を立ち去る 急ぎ足で来たから少し疲れた… 「大丈夫ですか?」 うえっ…又、ナンパ…かな?顔をあげると凄いイケメンが俺をみていた。 「あの…何か顔色悪いですよ?どこかで休みます?」 「あ…大丈夫です…すいません…」 心臓が煩い…急いでたからか…それとも彼が俺がよく知る人物だったからか……どっちもかな… そしてその後何とか店に辿り着く 「いらっしゃいませ!!」 明るく元気のいい声が響く。普通に入れて席に案内される。よかった…バレなかった… そして注文しワクワクしながら待っていた 「お待たせいたしました」 宝石のようなキラキラしたケーキに釘付けになる 「キレイ…」 「ふふっ…ごゆっくりお楽しみください」 「はいっ。ありがとうございます」 味は文句なかった。美味すぎる…店員さんに勧められた紅茶もとても香りが良く最高だった 「どうぞ」 紅茶を堪能していたら店員さんが俺の前に箱を置く 「えっ…注文してないですよ…」 「ご来店されるお客様へプレゼントです」 可愛くラッピングされた透明の箱の中にパステルカラーのマカロンが入っていた 「うわぁ…ありがとうございます…可愛い…」 「こんなに素直に喜んでくれるお客様は久しぶりです。喜んで頂けて良かった」

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