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第5話

お店は夜にはバーになるらしくその準備が始まっていた 「店長。そこで怪我してたので手当てだけしていいですか?」 「いいよ。あ。さっきのお客さん。あんなに美味しそうに食べてくれて嬉しかったです。ありがとうございました」 これまたかっこいい大人の男性が笑顔を向ける 「あ…あの…とても…とても美味しかったです!見た目も宝石みたいに綺麗でした!ずっとずっと食べに来たかったんです!」 「ふふっ…そう言っていただけると作りがいがあります。ありがとうございます」 「えっ!!店長さんが作っているんですか!?」 「ははっ…そうですよ」 「こんなやくざみたいな見た目だけどかなり繊細な作業が得意なんだよ」 「ふわっ…美人さん…女性もいたんですね」 「あははっ!!違う違う!俺は男だよ!亀次郎っていうんだ」 「へっ?!亀次郎!!ぽくない」 「よく言われる…」 ひたすらイケメンの集まりにもう心臓が煩い… 「さてと…手当てするね。」 少し低めの体温の葉月先輩の手…指長くて綺麗… 「いたい?」 「あっ…いえ…大丈夫…」 「よっし!できた。家はどこ?近いの?」 「あっ…一駅先です。黄昏駅でおります」 「そっか。一緒だ。送るね?また変な人に絡まれてもあれだし…って俺も危ないか…」 「ふふっ…安心しな。葉月はこの見た目だけどかなりの奥手だから何もしてこないよ。もう時期に日が暮れるし送ってもらいな…えっと…ごめん。名前は?」 「あ!み…みそ…みくです」 「みくちゃんね。また食べに来てね」 「はい!!ありがとうございます」 「葉月。変なことしちゃだめだよ!」 「しませんよ」 「じゃ気を付けてね」 「はい」 「んじゃいこっか?」 どうしよう…思いがけず二人きりで帰る羽目に…でも…この優しさは女の子だから…だよね?俺が男だって知ったら…

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