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第9話

「おはようございます!葉月先輩」 「おー!水無月。おはよー」 「何かいいこと有りました?」 「お?わかる?」 「はい!」 「昨日バイト先で可愛い子と出会ったんだよ」 「へぇー…どんな子ですか?」 「ん?お前にどっか似てた」 「俺に? 」 「そうそう。みくちゃんって子」 「え!?」 「何?知り合い?」 「あ…いえ」 「そ?でその子がやたらと俺のこと誉めてくれるからなんなら落としてみようかと思って」 「は!?」 「好きな人がいるって言っていたんだけどさ多分簡単にぐらついてくれるはず」 「…はぁ…」 どこか様子が変だ…先輩はこんなこと言ったことないのに… 「その子落としたらどうするんですか?」 「ん?優しくするよ。あんだけ可愛い子なら隣に連れて歩いても良さそう…」 「なんか…キャラ変わってません?」 「そう?まぁ…気になるのは事実だしね…」 「気になる?」 「うん。何かわかんないけど引かれるんだよね」 「先輩は好きな人がいるって噂でしたけど?だから特定を作らないって」 「そんな噂あるの?」 「はい…」 いや…そんな噂…あまり聞かないけど…昨日の先輩は…本当にその人のこと好きそうだったのに…何でこんなこと… 「まぁ。取り敢えず仲良くなりたいな…付き合えなくても友達ではいたいな」 「はぁ」 でも…みくで先輩と付き合えるなら…それでもいいような気もする…だって…隣にいられるでしょ? 「もし上手くいったらお前に紹介するね」 「え!あっ…はい…」 いやいやいや…無理だろ…

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