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第14話

「ただいま」 返事なんて帰ってこないけれどいつものように呟いた 今日は父は会社の飲み会。おそらく帰りは遅くなるはずだ 念のため父の夜食も作り1人味気ない夕食を採り風呂にも入って今日先輩に教えてもらったところを復習した せっかく教えてもらっているんだから情けない結果にはしたくない 夢中で勉強をしていると玄関が開いた 時計を見ると既に日付は変わっていた 伸びをして下に降りた 「おかえり」 「ただいま。美空。起こしたか?悪いな…」 「大丈夫。もうすぐテストだから勉強してた」 「そうか」 「風呂どうする?飲んだなら明日朝にする?」 「いや。行ってくる」 父からはお酒の香りと甘い女の香りがした 接待だといっていたから付き合わされたのだろう。おそらくそういう匂いがついてしまうほどの場所に 父の着替えを準備してリビングへ向かう 付き合いも大変だな…なんてぼんやり思っていた。 風呂から上がると父は俺の横に腰かけた。酔っている父に水を渡す 「あ。ありがとう」 ん?…なんだか…様子が変だ… 「美空」 「どうしたの?えっ!!」 突然のことにパニックになる。俺の名前を呼んだはずなのに…父は俺をソファーに押し倒していた。 父は昔格闘技をしていたのでびくともしない 「父さん?…え…何?離して?」 「美空…美空…」 「父さん?どうした…っんっ…」 父が俺の名前を呼びながら口付ける。息をつく暇も与えられないほどの深いものだった。 「美空…」 熱っぽく俺を見つめながら愛しそうに俺の名前を呼び続ける父。成す術もなく…気付けば服は脱がされ何も身に纏っていなかった… 晒された俺の体を美味しそうに舐める父。 意味がわからない 「父さん!俺美空だよ?母さんじゃないよ?ねぇやめてっあっんっ」 「美空は敏感なんだな…可愛いな…」 「やめて!ねぇ!後悔するのわかってるでしょ?ねぇ」 「あんなけばけばしい女達よりずっとずっと美空が可愛い…」 父がモテることは知っていた。何度も父に取り入ろうといろんな女が言い寄ってきていたのを知っていた。 父からいい反応がなければ俺に媚を売る人もいた…きっと…何かあったんだ… あれよあれよという間に俺は父に…自分の実の父に体を開かれた… 快楽に弱い俺は父の愛撫に身悶え終いには自ら求めてしまった… 何度も経験したことがある俺の後ろの蕾は易々と父のモノを受け入れてしまっていた… 好きでもなかった人たちに抱かれてきたから…何か…バチが当たったのだろうか… まさか父に…唯一の家族である父に…涙さえでなくて心が冷えていくのがわかった 何度も果てて疲れ寝入った父の腕の隙間から這い出し何度も何度も父の熱を流した。 鏡に写る俺の体に父のつけたシルシがいくつもついていた。 幸い制服を着れば見えないところばかり…よかった。 きっと明日になれば父は忘れている…それを信じるしかない…

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