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第24話
そんな毎日が続きテストが始まった。
あの後は結局葉月先輩から教えてもらえる日は無かった…
睦月に教えてもらったお陰で何とか留年を免れ教師にもほっとされた
「むーつーきー!!ありがとう!!お前のお陰で何とかなったよ!」
「良かったな。頑張ってたもんな」
睦月にくしゃくしゃと頭を撫でられた
「お礼に今度奢る!!」
実は俺は在宅でバイトをしていた。自分のできる時間で結構稼げるし俺にはあっているみたいだ。
そのバイト代も入ったことだし久しぶりにあそこのスイーツが食べたい!睦月も大の甘い物好きだからずっとそこにはいきたいと言っていたから
「睦月睦月」
「あそこ。いこ。リバーサイドカフェ」
「え?あそこ男入れないじゃん!」
「実は俺この間女装して行ったんだ…気付かれなかったし俺と一緒なら睦月も入れる!」
「お前の女装…かなり似合いそうだな。」
「レアな格好見せてやるよ。いつ暇?」
そうしてそこに行くことになった。
でも…ほんの少しだけ…葉月先輩に会えるかも知れないっていう期待もあった。
結局会えていなかったから…
「実はあそこ葉月先輩バイトしてるんだ」
「あぁ…そゆこと…」
「違う違う!だからではない!あそこのケーキ本当に宝石みたいに綺麗でかなり美味しいからお前にも食べて欲しい。葉月先輩はキッチンだから店には出ないんだ。この間も俺会わなかったし。たまたまナンパされたの助けてくれたのが先輩だったんだ。でたまたま知ったの。そこがバイト先って。だから先輩には会わない」
「まぁ何でも良いけど。あそこの食べられるなら」
そして予定を立てて久しぶりの格好と化粧に少しの恥ずかしさも持ちながら準備をした
「お待たせ」
「っ…美空…」
「ん?やっぱ変?」
「いや…そこらの女より可愛いかも…」
「それは言い過ぎ」
「化粧ってすげーな」
「だな」
「やばい…惚れそう…」
「中身は俺だし」
「まぁそうだけどさ」
「俺さそこでみくって名乗ってるんだ。一度しか行ってないし覚えられてるかわかんないけど念のためそれで呼んで?葉月先輩に万が一ばれるとまずいし」
「わかった」
そして店へ向かった
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