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第44話 耳年増な腐男子

南條先生は、もう既にパンパンになっている俺の股間をズボンの上からいやらしい手つきでそっと撫でてきた。 「あっ」 「卯月のここに触るの、久しぶりだな」 「や……恥ずかしい、です」 「なんで?可愛いよ、すごく……全部脱がすから腰あげて?」 俺は黙って先生の言う通りにする。カチャカチャと片手で器用にベルトを外されたあと、腰をあげたら下着ごとずるんとすべて脱がされて、俺は全裸に靴下だけの格好になった。 靴下だけ残ってるとか逆にエロいから、それは自分で脱ごうと思ったんだけど…… 「待って、靴下はそのままの方がいいな。エロいから」 と、言われて止められた。 そりゃ、俺だってエロいと思いましたけどもーーー!! でも可愛い受けだったら萌えるけど、俺みたいな平凡男子の全裸靴下とかなんかみっともないだけじゃね?というのが正直な感想です。 そんなことを思ってたら、南條先生がいきなり俺の上に乗ってきて俺を見下ろしてきた。 薄暗いのが幸いしてあまり表情は分からないけど、南條先生の目が獣のようにギラついてるのだけは分かった。 「はー……すげぇな。高校生男子を全裸に(しかも靴下付き)ひん剥いてるとか、俺マジで悪い大人の気分だ……」 と、ややうっとりしながら言った。 (いやいや先生、気分じゃなくて十分悪い大人ですけど!?) ……なんてことは、思ってるけど突っ込まない。だってやめてほしくないから。 正直、未知の体験で少し恐いけど……ホントにお尻できもちよくなれるんだろーか。 腐男子だけどアナニーとかしたことないし、俺。前立腺とかホントにあるのかなぁ。 そこもファンタジーじゃない……よな? だったら困るんですけど!!俺が今まで培ってきた腐男子エロ知識全否定じゃん!! 俺の不安が伝わったのか、南條先生は俺の頬を優しく撫でてきた。 「大丈夫、卯月が痛がることはしないから。力を抜いて、全部を俺に任せてくれ」 「い、痛くないですか?」 俺が今まで読んできたBLの受けちゃんたちだって、初めては痛そうにしていたぞ。 「まあ、多少はな?でも、トロトロにしてできるだけ痛くないようにするから。卯月は俺の言う通りにただ感じてればいいよ。気持ちいいこと、好きなんだろ?」 「……っ」 見透かされたみたいに言われて、少し恥ずかしくなった。 南條先生には俺が腐男子だってことバラしてないけど、あんなに毎日エロい漫画とか小説読んだり描いたりしてるなんてバレたら、やっぱりドン引きされるよなあ……。 南條先生は一度ベッドから降りて自分も全裸になると、再び俺の上に股がってきた。 ……部屋が暗くてよかった。 だってイケメンの全裸とかモロに見ちゃったら、俺、鼻血噴くどころじゃ済まなくなる!! 殺人現場みたいになっちゃうよ!! 「卯月、愛してるよ……」 「んむっ」 いきなりスパダリ風な甘い言葉を囁かれたと思ったら、言葉とともにキスが降ってきた。 やっぱり少しこわいけど、南條先生が相手なら、きっと大丈夫……。 俺バージンを失う覚悟を決めた。 * 「あっ……あぅ!っ、ンンッ!」 南條先生は、俺の全身にゆっくりと口付けている。ゆっくりと甘く、時には強く。 俺の唇を思う存分むさぼったあと、首筋、鎖骨、胸、腋、腰なんかを唇と指先でひたすらに愛撫された。オナニーの時に自分では触れないような場所をたくさん舐められて、恥ずかしいしくすぐったいし、けど思わず笑ってしまうような感じでもない。 触れられるたびにピクンピクンと身体を震わせて、先生の体の一部にすがってしまう。 先生のちんこももうギンギンに勃っていて、それが俺の身体に擦れるたびに興奮した。 「や、あっ!先生だめ、シャワーしてないからそんなとこ舐めないで、汚いから!!」 ふるふると震えながら勃起している、俺のちんこにも。すると南條先生は顔を上げて、ニヤッと笑った。 「卯月だから汚くないよ。……あーこの匂い、マジたまんねぇな……ジュプッ!チュッチュクッ!」 「ひぁっ!あっ、あんっ!」 「チュパッ、……卯月、気持ちいか?」 南條先生はとても楽しそうに俺を攻めている……大人の余裕と色気がものすごい、てかエロい!エロすぎるよぉぉ!! 俺の股間に頭突っ込んで、シャワーも浴びてないのに、俺のそのまんまのにおいスーハー嗅いで『たまんねー』とか言って、なんかもうド変態じゃん!! 見た目イケメンなのに中身キモオタじゃん!! なんだよそのギャップ、エロくて逆に萌えるんですけど……。 南條先生の口や舌でちんこを丁寧に愛撫されるのが気持ちよすぎて、もはや童貞の俺は言葉にもならない。 目に涙を浮かべながら先生の頭を掴み、ゆるゆると腰を揺らして反応していた。 「あっ、やぁ、そんな、あんまり強くしたら、イッちゃう!」 「いいよ、一回イッとこうか」 そう言うと先生は、こともあろうに俺のちんこの先端をぢゅーっと吸ったんだ!!まるでストローで吸うみたいに!! そんなことをされて射精を耐えられる童貞はこの世にいません!! 「ひぁあっ!やら、いくぅーっ!!」 そして俺は、誘われるがままに南條先生の口の中に思いきり吐精してしまった……。 「はぁ、はぁ、はぁっ」 「おいしいよ、卯月の精液」 !?!? 「何飲んでるんですかぁ!?」 「いや、そりゃ飲むだろ……卯月のだし」 「はいぃ~!?」 そんな、当たり前みたいに言われても!!まあBLじゃ当たり前に飲むけど、実際に飲めって言われたら結構きっついぞ!?!? 俺も南條先生のなら飲めると思うけど、でも絶対マズいよなあ……。 「ほら集中して、もっと感じて」 「あっ、やぁ、イッたばかりなのに!」 南條先生は再び楽しそうに俺のちんこをやわやわと愛撫し、再びトロトロに溶かし始めた。

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