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ひとりエッチ✖2④

 触られたのは、そこじゃないのに。    性器の先端に向けて電流が走ったみたいに、びりびりまだ痺れてる。  「え?え?え?」  なんで。  腹の奥までじんじんする感じ。  「どうした?」  「んっ……」  耳元で啓太の声。  その幽かな吐息が耳穴を擽って首筋にさわさわと細かな鳥肌が立つ。  「っあ、」  ―――う、わ。  変な声。  乳首を押しつぶされて、今度は間違いなく股間に向かってびりびりって刺激が来た。  繋がってるみたいに電気が走る。  「ん、っ、ァんっ……」  くにくにと柔く、強く押される度にビリッビリッて電気が走る。  胸の中が切なくて甘くて、恥ずかしいのにもっと触ってほしい気持ちに眞澄はなる。  アソコの先っぽが切なくて、ぴくぴくしてるのがわかる。  内腿にキュッと力がこもって、睾丸がきゅうきゅうする。  ひくんひくんって小さな心臓みたいに腹の奥が脈打ってる。  「こえ、出てる」  唇のすぐそばに声が聞こえる。  体が火照る。  「んぅ」  くちゅ、  どちらからともなく重なった唇が開いたままでお互いを貪る。  眞澄の肌は掌に吸いつくようにしっとりと汗ばんでいて啓太は病みつきになる。  ここがどこかとか、今がいつかとか、考える余裕さえなくなってくる。  項に他方の掌を回した。  そっと指で撫で上げると、ふるふると目の前で眞澄の睫毛が震えた。  少し触れるだけのつもりが、歯止めが利かなくなる。  柔らかい乳輪の中心で、芯を持った乳首が自分の指にいいように弄られて形を変える。  それを受け入れて眞澄は与えられる刺激に、素直に声を出す。  恥ずかしそうに、抑えきれず、漏らすように。  「んっ、ん、ん、」    唾液が溢れてくる口の中を舌で愛撫する。  消極的に縮こまったままの舌を舌で誘い出し、前歯で甘噛みすると怯えたようにキュッと締まる。  また口の奥へと退いてしまったのを丹念に撫でて宥めて、肩の力が抜ける。  くちくちと水音の鳴る合間に悶える小動物みたいな吐息と喘ぎが形の良い鼻を抜けて上がる。  ―――もっとなかせたい。  啓太の中に突き上げてくる衝動。  乱暴に乳首を抓って、捏ねて、びくびくと体を戦かせて、痛いと言いながら勃起させる眞澄が見たい。  首筋に噛みつきたい。一生消えないような歯型を付けたい。  全身に、真っ白な肌に赤い円を刻み付けて、見るたびに自分とのセックスを思い出して体が火照るような、そんな行為がしたい。  「ァ、せん、ぱ……」  キスの合間の喘ぎ。  再び塞いで、呼吸を阻害する。  そのまま何も考えられなくなればいい。  翻弄されて、泣くことも忘れて、気が付いたときには自分なしじゃいられないくらいに浸食されればいい。  「ん、あんっ」  かくん、と眞澄の膝が落ちた。  両手首を掴むと、万歳をした姿勢のままで眞澄の体は啓太の前にしゃがみこんでいた。  舌を出したまま、ハアハアと荒く、息を吐いている。  勃起した自分の性器の前に眞澄の顔がある。  あらぬことを妄想しそうだ。  キスと愛撫に虚脱した躰。  だらしなく開いた口、つきだされた舌。  唾液を飲み込む。  「?」  両手首をまとめて左手で掴むと、眞澄の、何も知らない大きな目が啓太を見上げた。  自分のウエストに右手を掛ける。  シャツの裾を引っ張り出すと少し股間が楽になった気がした。  かちゃ、とベルトのバックルが鳴る。  眞澄はただ、薄く開いた唇でこっちを見ている。

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