6 / 8

第6話

「とりあえず服着ましょうか」 「はぁい」  おまるに興味津々だった純は、彼女にされるがまま、ブカブカのシャツを脱がされて、買ってきたばかりの服を着せられる。純は新しい服にキャッキャッと喜んで、楽しそうに部屋を駆け回った。 「おねぇさん、もーかえっちゃうの?」 「うん、またね」 「たぁっち」  純は田中と手をパチンと合わせて「ばいばい」と腕を振る。  田中を見送った後は、目新しい玩具に釘付けの純を構いながら仕事をした。玩具で遊んでいるうちは大人しくて、手もかからないので、急ぎの仕事は全て片付けられた。  ふと、純に目を向けると、どうやら様子が少しおかしい。 「どうしたの?」  声をかければ、ビクッとしてこちらを向く。 「えっと、あのね……」  股間に手を当てて我慢するように、もじもじと腰を揺らすこの仕草は、間違いなくあれだ。ズボンと下着を脱がせて、おまるに跨がせる。  少しすると、しーっと水の音が部屋に響いて、強ばっていた純の顔も元に戻る。純は下を向いて自分のそこを確認すると、俺のことをチラッと見た。どうやら、子供になった今は恥ずかしさもないらしい。 「でた」 「うん、かたづけてくるから、ズボンとパンツはいててね」  おまるを持ってリビングを後にし、素早くおまるの処理をして部屋に戻ると、純はまだ何もはいていなかった。  それどころか、自分のそこを指先でびょーんと引っ張って遊んでいる。 「じゅーんー。パンツはいてって言ったよね~?」  ピクリと反応した純は、すぐにやめてパンツを手に取ったので、それ以上言うのはやめた。ひとりで着るのが大変そうだっから手伝ってあげて、ようやく一段落する。

ともだちにシェアしよう!