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タロの靴下 1☆
「そう言えばさ、タロ、その靴下ってやっぱりまだ白黒じゃないとだめか?
もう神通力もだいぶ強くなったんだし、2本の尻尾を1本にしてるみたいに、靴下も両方同じ色に出来ないかな?」
タロの靴下が白黒なのも犬のタロの時とお揃いでかわいいと思うのだが、人間として暮らしていく上ではやはり少し不便ではある。
荒井さんにうちに来てもらった時もあらかじめ説明しておかなければならなかったし、神社でも祭りの手伝いをする時には靴を脱いで人前に出る機会も多いだろうから、できればそういう時だけでも同じ色の靴下でいられるようにしておいた方がいい。
「うーん、どうでしょう?
試しにちょっとやってみますね」
そう答えると、タロは神通力を使ってパッと靴下を両方白に変えた。
「お、大丈夫そうだな」
「うう、でもやっぱりちょっとむずむずします……」
同じ色の靴下だとやはり落ち着かないらしく、タロはしきりに両足をこすり合わせている。
「そこをなんとか我慢しないと。
慣れたら気にならないようになるかもしれないし」
「うーん、そうなんですけど……」
わかっていてもやっぱり落ち着かないらしくて、タロは尻尾までしょんぼりと下がってきている。
さすがにかわいそうになって来て、もういいよと言おうとすると、その前にタロの右足の靴下がパッと黒に戻ってしまった。
「あー……」
「すみません……」
「いや、まあ仕方がないよ。
尻尾を1本にするのにも何日か練習しなきゃいけなかったし、焦らないでちょっとずつ慣れていこう」
「はい、これからは毎日練習しますね」
「うん、無理しない程度にな」
________________
そんなことがあった日の夜、俺たちはいつものように2階の寝室でいちゃついていた。
今夜は2人とも切羽詰まってはいなかったので、まだ前戯というよりはスキンシップといった感じでいちゃいちゃしながら互いに服を脱がせ合う。
タロの服があとパンツと靴下だけになったところで、俺はふと気がついた。
「タロってお風呂の時はちゃんと靴下脱ぐのに、セックスの時は靴下はいてるよな?
どっちも裸には違いはないのに」
ちなみに俺自身はセックスの時、靴下は脱ぐ。
全裸なのに靴下だけはいているのは間抜けだからだ。
男女問わず、靴下フェチの人間以外はたいていそうだと思う。
タロの場合は事情が事情だし、靴下だけというちょっと間抜けな格好がかわいくもあるのでそのままにしていたが、改めて考えてみるとなぜなのか気になる。
「えーっと、確かにそうなんですけど、お風呂は靴下をはいたままだと足が洗えないから脱がなきゃって思うし、脱いでも平気なんです。
その、交尾の時は裸は裸なんですけど、足は別に関係がないので、靴下を脱がなきゃとは思わなくて」
「え? いや、セックスの時に足が関係ないってことはないけどなあ。
足にだって性感帯ーー気持ちよくなれるところはあるし」
「そうなんですか?」
「うん、そうだよ。
そう言えば足が感じるかどうかは試したことがなかったな。
いい機会だからちょっと試してみようか」
そう言うと俺はタロの左足の白い靴下を脱がせた。
「えっ、あの、ご主人様」
「いいからいいから。
これも両足同じ靴下でいられる練習だと思って」
もちろん練習というのは口実で、単純に俺がやってみたいだけである。
裸足になった左足を手にとって、触れるか触れないかという強さでそっと触る。
足の甲や裏、指やその間などをタロの反応を見ながら触っていく。
タロは慣れない感触を我慢しているらしく、時々ぴくっと震えている。
「タロ、変な感じがするだろう?」
俺の問いに「はい」と何度もうなずくタロに重ねて聞く。
「その変な感じは同じ色の靴下をはいてる時にむずむずする感じか?
それとも、気持ちよくなりそうな変な感じか?」
「え、あ……その、気持ちよくなりそうな方です…」
タロの答えに心の中でよしとガッツポーズをしながら、俺は次の段階に進むことにする。
タロを布団に寝転ばせて足を持ち上げると、俺はタロの親指を口に含んだ。
「え?!
ダメです! 足なんかなめたら汚いです!」
「汚くなんかないって。
だいたいお前、お風呂から出た後、すぐに靴下はいてただろう?」
「そ、そうですけど……」
初めてフェラしてやった時もタロは汚いからダメだと言っていたが、今はその時以上に抵抗している。
「いいから、舐めさせてよ。
俺、タロが俺に足の指を舐められて気持ちよくなっちゃうところ、見てみたい」
俺が素直な欲望を口にすると、タロは真っ赤になって抵抗するのをやめたので、遠慮なく再びタロの足を舐め始める。
どうやらタロは足も結構感じる方らしい。
足の指を1本ずつしゃぶり、指の間に舌をはわせながら手も休まずに足の甲と裏、ふくらはぎの方まで撫でていると、触ってもいない乳首がピンと立ってきて、パンツの中のモノも反応してきた。
「あの……ご主人様」
「ん?」
タロの声に足の指から唇を離すと、タロはもじもじしながら言った。
「あの、右足も……」
「ん? 右足が、何?」
「その、右足も触って欲しいです……」
タロのかわいいお願いに、俺のささやかなS心がくすぐられる。
「タロ、右足触って欲しいなら、どうしたらいいか、わかるだろ」
「え?」
俺の言葉にタロはちょっと考えた様子を見せて、それから何かに気付いたように「あっ」と言うと、右足に残っていた黒い靴下を脱いだ。
「そっかー、タロはそんなに右足を気持ちよくして欲しいんだ。
いつもはいてる靴下も自分から脱いじゃうくらいに」
「えっ、その、だって」
タロは俺の軽い言葉責めに慌てていたが、俺が右足を手に取るとすぐにそんな余裕は無くなってしまった。
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