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第2話

卒業式に告白。 どこにでもあるベタな話だ。 だけど コイツの場合は… ちょっと事情が違う。 それは なぜか…というと 要の好きなヤツは… “男” だからだ。 一般的に見りゃあ “男”ってだけでも ハードルが高いってのに その難関すぎる片想いの相手は… 担任の先生、だったりする。 男で、先生。 正直、うまくいく…とは到底 思えない。 それでも 恋をしてる要を ずっと傍で見てきた俺は…なんとか 最後の思い出ってヤツを作ってやりたかった。 要だって 「好き」「大好き」「告白したい!」って しょっちゅう 口にしてたし。 要は卒業後、 地元を離れる事が決まってる。 だから、コクってフラれても 同窓会にでも行かなきゃ もう…先生に会うことは ないから。 「要……」 がんばれ。 片想いのツラさは、 痛いほど分かってるんだ。 俺も…3年間…ずっと…… ずっと、要が 好きだった。 恋する要は キレイで強くて それでいて儚くて… 俺もいつの間にか 恋をしていた。 でも…… 俺は もう2度と会えないとしても コクる勇気は…ない。 親友面して 傍にいた俺が 今さら告白なんて……出来ない。 「要……がんばれ」 がんばれ。 がんばれ。 せめて、お前の想いは 先生に…届きますように……

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