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第187話
「ほら、これ飲め」
そう言って渡されたのは白い錠剤の薬とコップに入れられたミネラルウォーター。
「うん、ありがとう」
それを頭痛薬だと思って薬をくれた唯に笑顔を向けて受け取った。
口の中に水を含んでから薬を放り投げた。
味はしないから当然苦くない。
ごくっと水と薬を流し込むと、唯が背中をさすってくれていた。
「大丈夫か?」
「うん…ごはん食べたい…」
そう言うとぐぅ〜とお腹がタイミング良く鳴ってすごく恥ずかしかった。
唯は笑いながら分かったよ、と言って頭をぐりぐりと撫でてきた。
「何が食べたい?」
「うどん!!!」
そう聞かれて頭に浮かび上がってきたのはうどん。
なぜか急激に食べたくなったんだ。
「じゃあ作る、待ってろ」
そう言って立ち上がろうとする唯の袖の端を掴んで俺も行くと言うと唯は柔らかく笑って抱き上げてくれた。
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