190 / 337
第190話
「八坂さんは付き合ってる人とかいるんですか?」
「うん、いるよ〜!」
さっき話を聞いている感じから薄々気がついていたけど、少し気になったから聞いてみた。
そしたら八坂さんは幸せそうな笑顔でえへへと笑っていた。
きっと今、その人といることがすごく幸せなんだろうなぁ。
なんていうか八坂さんのこの笑顔可愛い…。
守りたくなる笑顔…?っていうか幸せなのが相手も知らない俺にまで伝わってくる。
「へぇ、そうなんですね…!相手の人はどんな人なんですか?」
「あのね、めちゃめちゃかっこよくて〜」
「…もしかして男の人ですか?」
「うん!かっこいい人だよ!俺より年上!」
俺と唯もそうだから、すごく驚いた!って程ではなかったけど、実は少しだけ驚いた…。
それからその人のことを話す八坂さんは優しい表情をしていて、俺まで微笑ましくなった。
八坂さんの恋人の飛鳥 さんは、八坂さんより4歳年上のサラリーマンの人らしい。
すごくすごくかっこよくて、優しいんだって誇らしげに話していた。
でも、料理があんまり上手じゃないんだって笑いながら言っていた。
そこが可愛いんだよ〜って、だから八坂さんもあんまり得意じゃなかった料理を必死で出来るように練習したって。
逆に、八坂さんは洗濯物が苦手らしい。
それは飛鳥さんがやってくれるって嬉しそうに話していた。
「すごく幸せそうですね」
「うん!俺すごく幸せだよ!…今度さ、唯さんの家に呼んでみんなでご飯食べようよ!」
「わぁ、それ楽しそうですね!飛鳥さんにも会ってみたいです!」
ともだちにシェアしよう!