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第202話
「ふぁぁ…おはよう」
「おはよう、朝ごはんできてるから顔洗ったら食べな」
ピピピという携帯の機械的な目覚ましの音で目を覚ました俺は、隣に唯がいないことを知ってまだ覚醒しきっていない頭のままリビングに行った。
リビングに行くと唯はテーブルで資料やら書類やらを広げてパソコンと向き合っていて、仕事をしていたようだった。
……もしかして仕事大変だったのかなぁ。
そんなことを思いながらも、おはようと声をかけると、それまで険しい顔をしていたのが一気に柔らかい笑みになりおはようと返してくれた。
唯は今日もイケメンだ。
もう支度は整っているようで、髪型は緩くまとめられていて爽やかな印象がある。
白いロング丈のTシャツにカジュアルな黒くて薄いジャケットを羽織っていた。
シンプルだけどめちゃめちゃかっこいい…。
あ〜もう好き…!
なんでこんなにかっこいいの…………。
朝から一人、心の中で葛藤していたけど、唯に言われた通り顔を洗ってこよう。
そうして顔を洗い、リビングに戻ると唯は朝ごはんの支度をしてくれていて美味しそうなごはんがテーブルに並べられた。
「どうぞ」
「わぁ…いただきます!」
唯のごはん、世界一美味しいかも……。
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