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第211話

* 「ぁ、っ…んぅ…!」 「綺麗だ…」 とろりと後孔にローションを垂らされ、よく知った指が2本入ってきていた。 部屋の中に響く声は俺の脳を麻痺させる。 たくさんの人の体を、心を傷つけてきた俺が綺麗なわけない。 そんな唯の膝の上でいとも簡単に鳴かされる俺を見て肯定の言葉を囁いてくれる。 存在を肯定してくれる彼に俺はすっかり心酔しきっている。 また増えた指の感覚に体がぴくりと跳ねた。 前立腺をぎりぎり掠めない程度のところで動き回っていて、なんだか切なくなる。 「いぁっ…ぁ……すき、…っ」 そんな余計なことを考えていると、いきなり胸の飾りをきゅっと抓られ指の腹でごろごろと転がされた。 「ほしいっ…おねがい、ゆい」 「あぁ」 彼の腕に必死にしがみつきながらそう言うと後孔に大きいモノが宛てがわれた。 そしてずぷりと唯のモノがゆっくり入ってきた。 「ぁ、あぁ…っ!」 「ん…大丈夫か?」 気持ち良くて頭が真っ白になる。 ずうっと奥をコツンと軽く突かれてそれだけで体が勝手にぴくぴくと反応して先端からは白濁がぴゅると零れてしまう。 「もっと、おくっ…ほしいぃ」 今日は射精制限もないから辛いと思うことはなくて、むしろもっと欲しいと思うくらいだった。 じーっと唯を見つめると優しいキスが降ってくる。そしていつもの優しい表情で微笑まれた。

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