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第214話 唯side

俺の家は4人家族。 父さんと母さん、それに弟の緋水。 3人には表で使う会社の方で働いてることを伝えてヤクザのことは一切伝えなかった。 これは家族を守るためだった。 …っていうか3人を巻き込むようなことはしたくなかったんだ。 緋水は玲緒の1つ年下で、今は高校2年生。 最近は会っていなくて最後に会ったのは4月に進級祝いで遊びに連れていった時だ。 * 共働きの両親は俺を産むために母が産休に入り、ある程度育つまで面倒をみてくれた。 父も働いていたが母に負けないくらい俺にたくさんの愛情を注いでくれて、育ててくれた。 それから保育園に通うことになり、母は仕事に復帰した。 小学1年生の秋、休みの日に両親とそこそこ良さそうなレストランに外食に連れて行かれた。 そこでデザートのアイスクリームを食べていた時、弟ができると言われてとても驚いたのを覚えている。 そしてだんだんと母のお腹は大きくなっていった。 そして10ヶ月後。 俺は小学2年生になり、6月を迎えていた。 緋水が生まれた。

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