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第251話

ピロン シャワーを浴び、体を拭いていると携帯が震えて通知を知らせてくれた。 「あっ」 『連絡遅くなって悪い、何か用だったか?』 シンプルで簡潔な文字の羅列。 とりあえずは唯が生きているという確認が出来て少しだけ安心した。 生きてる確認…ってなんか変な感じだけど、そういう世界との関わりを持っているんだと実感させられる。 『特に用事は無かったよ、ごめんね。ただ少し電話したかっただけ』 服も着ないですぐに返信すると、向こうからもすぐ返事が届いた。 『本当にごめん。……なんか玲緒に会いたくなった今週暇な日ある?』 自分に会いたいと言ってくれるだけで胸がぽかぽかと温かくなり、幸せな気持ちになれる。 『土曜日がいい』 もしかしたら泊まりに行けるかもしれないと小さな期待を胸にしまって制服のワイシャツに袖を通した。 早く、会いたい。 今はただその気持ちでいっぱいだった。 『分かった、じゃあ10時頃迎えに行くよ』 『迎えはいいよ、歩いていきたい気分』 俺がそう言うと唯もすぐに返事を返してくれた。 『じゃあ気をつけてな、何かあれば迎えいくから連絡して』 今週の土曜日まで今日入れてあと3日。 3日経てば唯の家に行って唯と触れ合うことが出来る。 そう思うと自然と頬が緩んで、俄然やる気が出てきた。 「よし、あと3日がんばろう」

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