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第272話

「わ、ありがとうございます」 「いえいえ」 おそらく飛鳥さんと思われる人は俺にはちみつレモンティーの入ったマグカップを渡してくれた。 温かくてとても甘く感じる。 「紹介するね、こっちが飛鳥。俺の彼氏で一緒に住んでるよ」 「初めまして瀬戸(せと)飛鳥(あすか)です」 「こちら玲緒くん、俺の上司の彼氏で高校3年生」 「逢坂玲緒です、よろしくお願いします」 自己紹介が終わると飛鳥さんは八坂さんに追い出されるようにほかの部屋に移ってくれた。 「じゃあ聞かせて、何があったの?」 「何、から…話せば良いのかな…」 それから俺はゆっくりと1つずつ話をしていった。 唯の仕事や俺の学校でお互い忙しくてなかなか会えなくなったこと 昨日会ったら違うサイズの服があったこと いつもとは違う香りがしたこと 悲しくなって家を出てきてしまったこと 今日友達に誘われて映画を見に行ったこと その友達が実は自分のことを好きだったこと そしてイかされたこと 無理やりフェラさせられて写真を撮られたこと 次に呼び出されて行かなかったらその写真を大学に送ると言われたこと 話しているうちに溢れていたものがどんどん止まらなくなった。 八坂さんは俺にタオルを渡してくれて宥めるように背中を撫でてくれた。 「ひっ、ぐ…」 「よしよし、大丈夫だよ」 そんな俺の泣き声が聞こえたのかブランケットを持った飛鳥さんがリビングに来て、空になったマグカップにはちみつレモンをいれなおしてくれた。 「飛鳥ありがとう………ちょっと玲緒くん任せても良い?」 「俺は良いけど、玲緒くんは俺と二人きりで大丈夫なの?」

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