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第281話

* 「じゃあ玲緒くん、行こっか」 「…はい」 「大丈夫、こわくないよ」 八坂さんに手を引かれるまま車に乗り、シートベルトを引っ張る。 朝、起きた時にはスーツ姿の飛鳥さんとエプロンをしてキッチンに立っていた八坂さんがいた。 今日は月曜日で、飛鳥さんは会社に出勤していった。 俺にバレないようにチュッと軽いキスをしていたようだけど結構バレバレだった。 そんな二人をみて、いいなぁ。なんて思ったりして。 八坂さんが作ってくれた朝ごはんを食べたあとは唯と会う支度をした。 本当は俺も今日は学校だったけれど、高柳くんにまたああいうとこを要求されるのがこわくなって休んでしまった。 「唯さんには同級生の彼のこと、話してないから安心して。自分が話せると思った時に話せば良いよ」 「……できる、かな」 「ゆっくり前進、だよ」 そんなことを話しているうちに外の景色は見慣れたものへと移っていく。 約束した場所は唯の家。 「着いたよ、気分はどう?悪くない?」 「…すっごい、緊張してるどうしよう」 「了解、まずは深呼吸しよ」 玄関まで来た時、八坂さんの話しかけられた。 そして玲緒は言われたとおり体いっぱいに空気を吸い込んだ。 すると八坂さんが玲緒の手を取り強く握ってくれた。 「大丈夫だからね、俺は家の近くにいるから何かあったら連絡して」 「…ありがとう八坂さん」 「がんばってね玲緒くん」

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