284 / 337
第284話
唯が八坂さんのところへ行くために外に行った。
特にすることもなくて、なんとなく今日はあまり触っていなかった携帯に手を伸ばしてLINEを開いた。
LINEが来ると気になってしまい、勉強が続かないので通知は全て切るようにしていた。
……唯以外は。
「…っ、ひ……」
開いて1番上に表示されている人から送られてきたメッセージをみてしまった俺は言葉通り頭が真っ白になった。
『おはよう、今日はなにをするか楽しみだなぁ。お昼には迎えに行くね』
『あれ、今日もしかしてお休み?』
『体調悪いんだってね……会えないの残念だな〜』
『LINEぐらいみてるよね?』
『返事してほしいな〜』
『明日はちゃんと体調良くして学校来てね?じゃなきゃ』
そこで数枚の写真が送られてきていた。
タップして開いてみる。
「…っ!」
俺が高柳にフェラしている写真や乳首をいじられている写真、ほぼ裸の状態の写真が送られてきていた。
それによって一気に昨日のことを思い出してしまう。
…き、きもちわるい…っ。
『これ、誰かに送っちゃおうかな』
そんな言葉が俺を凍てつかせた。
「ただいま、八坂帰ったよ」
気がつけば唯が後ろにいて驚いた。
それと同時に素早くスリープ状態にして携帯を置いた。
「そ、そっか…」
唯は俺の隣に座って、俺を膝に乗せてきた。
後ろからぎゅうっと抱きしめられる。
「ちょっとだけこのままで居させて」
ともだちにシェアしよう!