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第304話

p.m. 12:56 「ごっはん〜ごっはん〜」 午前中の授業が終わり、昼休憩の時間になった。俺と翔、夏樹の三人はあまり人が来ない中庭の芝生に座ってごはんを食べることにした。 今日のお昼ご飯は唯が作ってくれたお弁当。 朝なんか忙しいし、面倒だろうから作らなくて良いと言ったのに唯は早起きをしてわざわざ俺のために作ってくれた。 俺にとってはその行動だけでもう感動ものだ。 「で、何してたのか話してみろよ」 やや眠そうで不機嫌気味な夏樹にそう言われ、唯とのこと、高柳とのことをざっと話した。 それを聞いた夏樹は唯に対して物凄い勢いで怒り始めて、「殴りに行くから連れてけ」とか言う始末だった。 俺と翔はそれを宥めるのに必死で、翔なんて途中から日本語がおかしくなっていた。 「な、夏樹おとなしくなれ!!」 「お、落ち着けって…もう唯とは大丈夫だから」 「すっげぇ腹立つよ!なにやってんだあの人は!大体唯さんが浮気をちらつかせたのが事の始まりで……!」 でもここまで怒ってくれているのは俺を大切に思ってくれているから、そう思ってもいいのかな…?なんてそんな風にも思える。 「唯は高柳と話をしてきてくれたし、そばにいてくれた。もう大丈夫!」 「玲緒ぉ…よくがんばったねぇ!」 俺がそういうと翔が泣きながら俺に抱きついてきて、俺は抱きついてきた翔をなんとか受け止めた。 「うん、それで相談があるんだけど…」

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